- TOP PAGE
- 診療科目 一般外来【泌尿器科】
泌尿器科は、尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道、ペニスや精巣(睾丸)などの病気を扱う科です。尿が出にくい、排尿時に痛む、尿道から膿が出る、残尿感がある、尿が近い、尿がもれる、側腹部が痛む、血尿(尿潜血)、など、泌尿器科的症状全般の診療を行います。特に、近年著しく増加している前立腺疾患は当科の得意分野です。
ESWLなど、腎結石、尿管結石の治療はおこなっておりませんので、千葉大関連病院などに紹介しております。
●前立腺肥大症の治療
前立腺肥大症は、前立腺が加齢で大きくなることにより、内部を通過する尿道を狭くして多彩な排尿症状が出ます。ほとんどの場合に薬物療法でも症状のコントロールは良好です。薬物療法で効果が不十分な場合は、治療効果の確実性と体の負担の少なさから、内視鏡手術(電気メス)をおすすめしております。経尿道的前立腺切除術(TUR‐P)という手術で、現在最も一般的な術式です。下半身麻酔をかけ、尿道から入れた内視鏡で見ながら尿道を圧迫している前立腺を電気メスで少しずつ削って尿の通り道を広げます。合併症予防のため、1時間以内に終了いたします。一般に前立腺サイズが大きい場合(50~80cc以上)は開腹手術が選択されますが、当科では手術方法の改良により前立腺容積が150cc前後までは内視鏡で安全に手術可能となっております。
前立腺容積が100cc以上の場合は、貧血が無ければ入院前に外来で400ccの自己血を貯血しておき、手術の際に輸血できるように準備します。翌日から食事と離床が可能で、術後1週間から10日で退院になります。
●前立腺癌が疑われる場合
血液検査でPSA(前立腺特異抗原)が基準値より高い、触診で前立腺にしこりがあるなど、前立腺癌が疑われる場合、前立腺癌の確定診断法である前立腺生検が必要です。会陰(陰嚢と肛門の間)から細い針を前立腺に刺して、糸くず程度の小さな組織片を採取し、顕微鏡で癌細胞の有無を分析します。当科では、下半身麻酔をかけて無痛で行い、1泊2日または2泊3日の入院です。
●早期前立腺癌に対する前立腺全摘除術
早期前立腺癌に対する前立腺全摘除術は経験豊富です。75歳以下で他に大きな病気がなければ、根治性が高い(完治する可能性がある)全摘手術をおすすめしております。全身麻酔と硬膜外麻酔(術後の痛みを取り除くため)を併用し、ヘソの下を縦に切開して骨盤リンパ節郭清、前立腺摘出、膀胱尿道吻合の順で行い、平均1時間で終了します。手術の翌日から食事と歩行が可能となり、術後2日目で点滴を終了します。抜糸や尿道管抜去後の経過観察を含めて、3週間の入院です。前立腺肥大症の診断でTUR‐Pを受けた後に前立腺癌と診断された場合、癒着はありますが全摘手術は可能です。勃起機能温存手術は、根治性に影響が少ない場合に相談に乗ります。一般的に多くの出血量を伴う術式なので輸血が必須とされていますが、当科では手術方法の改良により輸血が必要な場合は非常にまれです(最近数年の同種血輸血率は約2%です)。手術が非常に難しそうな方は、貧血が無ければ入院前に400ccの自己血を貯血しておき、いざという時に自分の血を輸血できるように準備します。また、必要に応じてホルモン療法や化学療法(抗癌剤)も行います。放射線療法を希望される方は同門である千葉大関連病院に紹介いたします。
●膀胱癌の治療
膀胱癌は泌尿器科領域では前立腺癌の次に多い癌で、長期間の喫煙歴があると禁煙後でも発生率が高くなります。痛みを伴わない肉眼でもわかる血尿が膀胱癌に特徴的な症状です。表在性のもの(浅い癌)は経尿道的膀胱腫瘍切除術と呼ばれる内視鏡手術で内側から癌を削り取ります。表面だけで広い面積に癌がある場合(上皮内癌)は抗癌剤やBCGの膀胱内注入を通院でおこないます。内視鏡手術で取りきれない浸潤性のもの(深い癌)や、再発を繰り返す悪性度のひどいもの(低分化癌)は、転移がなければ膀胱自体を全部摘出する膀胱全摘除術で完治を目指します。膀胱が無くなっても腎臓で尿が作られるので、同時に尿路変更手術が必要になります。通常は回腸(小腸の一部)で尿が通る通路を作って尿管をつないで腹部に出口を作り、腹部にビニールのパックを貼りつけて尿を貯める、回腸導管造設術を行います。自己排尿へのモチベーションが高く、癌の状態や位置によって尿道を残せる場合は、回腸で人工の膀胱を作り尿管と尿道を吻合して自己排尿を目指す手術(新膀胱造設術)を選択する場合もあります。術式の改良と工夫を繰り返した結果手術時間がかなり短縮(約3~5時間)できたため、体にかかる負担は軽減しました。ただし、非常に大きな手術であり、術前から貧血がある場合も多いため、大部分のケースで輸血が必要です。
●女性の尿失禁
運動や咳、くしゃみなどで起こる腹圧性尿失禁の軽度なものは内服薬で治療いたしますが、高度な場合は手術(TVT手術)を検討します。急な尿意とともに失禁する切迫性尿失禁は、副作用の少ない最新の抗コリン剤で治療します。
![]()
スタッフ紹介
濱野 聡■泌尿器科部長 ■一般泌尿器科、前立腺、腎臓 ■日本泌尿器科学会専門医・指導医 医学博士 平成04年/名古屋市立大学医学部卒 千葉大学泌尿器科入局 平成12年/千葉大学医学部大学院博士課程修了 平成13年/国保旭中央病院泌尿器科医長 平成14年/千葉大学泌尿器科助教 平成16年/当院就職 |
|眼科|放射線科|リハビリテーション科|





