患者権利憲章
当院は、患者様を尊重し、お互いの信頼関係の深まりと共に安心して医療が受けられるように「患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言」に基づき、「患者権利憲章」を定めています。
1. 良質の医療を受ける権利
適切で良質な医療を公平に受ける権利があります。
☆当院は、この権利を尊重し、患者様に対して公平であるとともに、適切で安全な質の高い医療を目指し日々の研修・研鑽に励みます。
2. 選択の自由の権利
医師・病院を自由に選択し、また変更する権利と、他の医師の意見を求める権利があります。
☆当院は、地域医療連携室を設け、地域の医療機関との連携システムを構築しています。
病状や治療状況などの必要に応じて、適切な医療機関への返送・逆紹介もしくは紹介を行っています。別の医師の意見をお聞きになりたいというご希望を尊重します。
3. 自己決定の権利
十分な説明と診療情報を受けた上で、医療職との相互関係で行う治療方法などを自らの意思で選択する権利があります。
☆当院は、患者様が治療方法などを自らの意思で選択する権利を保障するために、常に患者様の利益を考えて適切な水準の知識や経験に基づいた支援をしていきます。治療方法を自分の意思で選択していただくためにも、わからないことがあれば何度でも医療従事者に質問をしていただき、十分にその内容を理解し、納得してくださるようお願いします。
4. 診療情報に関する権利
自己の健康状態について十分な医療情報を得る権利があり、診療録等の閲覧・複写を請求する権利があります。
☆当院は、患者様からの質問や疑問に対して理解しやすい言葉や方法で適切に答えるなど、患者中心の立場で両者の密接なコミュニケーションを大切にし、患者様の理解を助け、納得が得られるように努めていきます。治療内容についてわからないことがあれば主治医に遠慮なくお尋ねください。また、自らの診療録の開示を求めることができます。
5. 機密保持を得る権利
健康状態、症状、診断、治療等の個人情報について、機密を保持される権利があり、また私的なことに干渉されない権利があります。
☆当院は、医療上知り得た個人情報の秘密の保持や私生活をみだりに他人にさらされず、乱されないという患者様のプライバシーに関する権利について、厳正に取り扱っていきます。法令の求め等やむを得ない場合を除き、患者様ご本人の許可なく診療情報が流出することはありません。
6. 尊厳を得る権利
人格、価値観などが尊重され、いかなる状態にあっても尊厳をもって終末期を迎えるために可能な限りの支援を受ける権利があります。
☆当院は、患者様の個々の人格や価値観などを尊重し、両者が互いに協力し合いながら医療を作り上げていくよう努めていきます。
医療は、患者様と医療従事者とが互いの信頼関係に基づき、協働して作り上げていくものであり、患者様に主体的に参加していただくことが必要です。患者様の権利を守る、信頼される病院を目指し医療を進めていることをご理解ください。