身体計測 | BMI | 肥満度を判定する指数で、体重(kg)/身長(㎡ ) で計算します。統計的に、BMI=22のとき、高血圧症・脂質異常症・脂肪肝等の有病率が最も低くなるとされています。 |
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体格指数(BMI) 要注意 :18.4以下(低体重) 基準範囲:18.5~24.9 要注意 :25.0以上(肥満) | ||
腹囲 | 軽く息を吐き、立った状態でおへその高さで測定します。BMIには内臓脂肪量が表れにくい欠点があるため、メタボリックシンドロームの判定基準には、腹囲の値が用いられています。 | |
聴力 | オージオメーター | 低音域(1000Hz)と、高音域(4000Hz)の聞こえ方の検査をすることで異常を発見します。高音域は年齢とともに聞こえにくくなるといわれています。 |
眼科 | 眼圧 | 眼球の硬さを測定し内圧の変化を調べます。高値を示す場合、緑内障が疑われます。 |
眼底 | 網膜の病気(網膜はく離・眼底出血・緑内障など)や、高血圧や糖尿病による血管の変化も観察でき、動脈硬化・高血圧症・糖尿病合併症などの診断、予防に役立ちます。 | |
血圧 | 最高血圧 最低血圧 | 高血圧は、動脈硬化・脳卒中・心臓病・腎臓病など重大な病気の危険因子です。低血圧は、無症状の場合もありますが、倦怠感・動悸・立ちくらみ・などの原因の場合があります。 |
脈派 | ABI | 動脈のつまり具合を調べます。低値を示す場合、動脈狭窄の疑いがあります。 |
PWV | 動脈壁の硬さを調べます。高値を示す場合、動脈硬化の疑いがあります。 | |
血液算定検査 | 白血球 | 体内に入った細菌などを退治する働きがあり、高値を示す場合、扁桃炎や肺炎のような炎症性疾患などが疑われます。白血球が減少すると、身体の防御反応が低下し、病原体に感染しやすくなります。 |
赤血球 | 血液中に赤血球がどれくらいあるかを調べる検査です。少ないと貧血症の疑いがあり、逆に多すぎると多血症の可能性があります。 | |
血色素 | 赤血球中の蛋白質の一種である血色素(ヘモグロビン)が少ない状態を貧血と呼びます。血色素が少ない原因としては鉄分不足が挙げられます。 | |
ヘマトクリット | 採取した血液を固形成分と血漿に分けて測定します。値が低ければ血液が薄いということを意味しているので貧血が疑われます。大部分は鉄欠乏性貧血ですが、まれに悪性貧血、再生不良性貧血、白血病やがんの転移による貧血の可能性もあります。 | |
MCV MCH MCHC | MCVは赤血球の体積を表します。 MCHは赤血球に含まれる血色素量を表します。 MCHCは赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。 MCVの数値が高いと、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒が疑われます。 低いと、鉄欠乏性貧血、慢性炎症にともなう貧血が疑われます。 | |
血小板数 | 高値を示す場合、血液が固まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性が高くなります。低値を示す場合は、血液が固まりにくいため、止血に時間がかかるようになります。 | |
血液像 | 白血球は5つの重要な分画(血液像)から構成されています。その状態を調べることで、炎症や免疫異常の有無が分かります。 | |
脂質 | 総コレステロール | 高値を示す場合、高コレステロール血症、動脈硬化、糖尿病、脂肪肝、ネフローゼ症候群などが疑われます。低値を示す場合、肝硬変、膵臓がん、栄養障害、甲状腺機能亢進症などが疑われます。 |
HDLコレステロール | 「善玉コレステロール」とも呼ばれ、低値を示す場合、脂質異常症や虚血性心疾患や脳血管疾患の発症と関連があります。 | |
LDLコレステロール | 「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、高値を示す場合、脂質異常症や動脈硬化、糖尿病、肥満症などの可能性があります。 | |
中性脂肪 | 糖分、菓子類、アルコールなどの取り過ぎや、運動不足により上昇します。過剰になった糖分は、皮下脂肪として体内に蓄積されていきます。 | |
non-HDLコレステロール | 総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値で示されます。 動脈硬化のリスクを総合的に管理できる指標です。 高値だと、動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、家族性高脂血症などが疑われます。 | |
膵機能 | 血中アミラーゼ 尿中アミラーゼ | 糖質を分解する消化酵素の一種です。高値を示す場合、膵炎、腹膜炎、腸閉塞などの可能性があります。低値を示す場合、肝硬変、糖尿病などの可能性があります。 |
肝機能 | 総蛋白 | 血液中の総蛋白の量を示すもので、栄養状態の総合的な指標となります。高値を示す場合、肝硬変、慢性肝炎、悪性腫瘍などの可能性があります。 |
アルブミン | 肝臓で作られる蛋白質で栄養状態の指標になります。低値を示す場合、ネフローゼ症候群や肝機能障害が疑われます。 | |
A/G比 | 低値を示す場合、栄養不良、肝機能障害、ネフローゼ症候群などの可能性があります。 | |
総ビリルビン | 肝炎、肝硬変、敗血症、溶血性疾患、悪性疾患、胆石による胆管閉塞など肝臓や胆のうに異常があると高値を示します。軽度の上昇では、体質性黄疸のこともあります。 | |
AST(GOT) | AST(GOT)は心筋、肝臓、骨格筋、腎臓等に多く存在する酵素です。 | |
ALT(GPT) | 高値を示す場合、肝炎、肝硬変、脂肪肝などの可能性があります。AST(GOT)が高値でALT(GPT)が正常の場合、急性心筋梗塞の可能性があります。 | |
γ-GTP | アルコールによる肝障害や脂肪肝などの場合に増えてきます。 | |
LDH | 病気や炎症が起きると値が上昇します。高値を示す場合、心筋梗塞、悪性貧血、白血病などの可能性があります。※2021年4月より検査方法の変更に伴い、基準値が変更になりました。 | |
コリンエステラーゼ | 蛋白を作り出す肝臓の能力を見る検査です。脂肪肝では高値を示しますが、低値を示す場合、慢性の肝臓障害などの可能性があります。 | |
ALP | 肝炎、肝硬変、悪性腫瘍などで上昇します。ほかに骨折や甲状腺機能亢進症でも上昇します。(※2021年4月 基準値変更) | |
腎機能・尿酸 | 尿素窒素 | 蛋白の代謝物質で腎臓から尿中に排泄されます。高値を示す場合、腎不全、消化管出血、高蛋白食摂取などの可能性があります。低値を示す場合、低栄養などの可能性があります。 |
クレアチニン | 高値を示す場合、腎炎、腎不全、尿毒症、腎盂腎炎などの可能性があります。また、筋肉量の多い男性やスポーツ選手では高くなります。 | |
eGFR | クレアチニンより精度の高い腎臓機能の指標です。クレアチニン値を性別・年齢で補正して算出します。値が低いと腎臓の機能が低下していることを意味します。 | |
尿酸 | 高値を示す場合、痛風や腎機能障害などの可能性があります。 | |
耐糖能検査 | 空腹時血糖 | 糖とは血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。 数値が高い場合は、糖尿病、膵臓癌、ホルモン異常が疑われます。 |
HbA1c | 糖尿病検査の1つで、過去1~2ヶ月の平均的な血糖の状態がわかります。高値を示す場合、糖尿病、腎不全などが疑われます。低値を示す場合、肝硬変、溶血性貧血などが疑われます。 | |
炎症反応 | CRP | 体内で炎症が発生したときに血液中に増加する急性反応物質の1つがCRPです。 細菌・ウイルス感染、炎症、がんはないかを調べます。 |
ALSO | 溶連菌の感染後、血液中で作られる抗体価のことです。 高値の場合、急性リウマチ熱、急性糸球体腎炎、急性咽頭炎、中耳炎、溶連菌感染症、急性扁桃炎などが疑われます。 | |
RF定量 | RFとはリウマチ因子のことで、関節リウマチ患者の70~90%の人はRF値が高いとされていますが、肝疾患でも高値を示すことがあります。 | |
便検査 | 便潜血(ヒトヘモ) | 便に血液が混じっているかどうかを調べます。陽性の場合、主に消化管の潰瘍やポリープ、がんからの出血が疑われます。 |
感染症 | HBs抗原 | B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんへと進展するリスクがありますが、多くは自覚症状がありません。検査でHBs抗原が発見された場合は定期的に肝臓の検査を受ける必要があります。(※2020年4月より定量) |
HBs抗体 | 陽性の場合、過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがあり、現在は治癒してウイルスに対しての免疫ができていることを示します。 | |
HCV抗体 | C型肝炎ウイルスに感染しているか、あるいは以前に感染したことがあるかを調べます。 | |
梅毒反応 (TPHA・RPR) | 梅毒に感染しているかを調べます。ただし、結核、膠原病などの梅毒以外でも陽性になることがあり、これを生物学偽陽性といいます。 | |
喀痰 | 喀痰細胞診 | 痰の中に細菌やがん細胞が含まれているかどうかを調べる検査です。喀痰細胞診で陽性の場合、がん細胞が見つかったことを意味します。 |
呼吸機能 | 肺機能検査 (スパイロメトリー) | 最初の一秒間に吐き出された呼気量の比率が一秒率です。一秒率が70%未満の場合、閉塞性肺機能障害などの可能性があります。 |
HP・PG | ピロリ菌抗体価 | 高値の場合、ピロリ菌に感染している可能性があり、萎縮性胃炎、胃潰瘍、胃がんなどのリスクが高いと考えられます。 |
ペプシノゲン | 胃がんへと進行するリスクの高い萎縮性胃炎の程度を調べることで、その人が「胃がんになりやすいかどうか」を調べる検査です。 | |
骨密度 | 超音波骨密度 | 超音波で骨の密度を測定します。骨密度が低下すると、骨がもろくなり、骨折しやすくなります。 |
尿検査 | pH | 体液の酸度調節を反映して各種疾患で変動します。 |
尿比重 | 低比重だと慢性腎炎、尿崩症などが、高比重だどネフローゼ症候群、糖尿病などが疑われます。 | |
尿蛋白 | 陽性の場合、尿路感染症、腎炎、ネフローゼ症候群などが疑われますが、風邪や運動過労でも一時的に陽性になるほか、治療の対象にならない無症候性蛋白尿の場合もあります。 | |
尿糖 | 糖尿病など高血糖を起こす疾患や腎機能障害などで陽性となります。 | |
尿潜血 | 尿中に血液が混じっていないかを調べます。陽性の場合、腎臓や尿管の炎症、結石が疑われます。 | |
ウロビリノーゲン | 肝疾患、溶血性貧血で陽性となります。閉塞性の黄疸で陰性となります。 | |
沈渣 | 尿を遠心分離機にかけ、上澄みを除いた沈殿物を顕微鏡で見る検査です。検出される各成分値に異常により、様々な病気が疑われます。 | |
腫瘍マーカー | マーカー各種 | がんが作りだす特徴的な物質を腫瘍マーカーといいます。画像検査との組み合わせによってがんの診断の補助的役割を果たすことができます。 |
内分泌 | FT3 | 甲状腺ホルモンが分泌され過ぎているのか、不足しているのかがすぐに判断できます。 高値の場合、バセドウ病、亜急性甲状腺炎、急性甲状腺炎などが疑われます。 低値の場合、甲状腺機能低下症、橋本病などが疑われます。 |
FT4 | エネルギー代謝を調節する、甲状腺ホルモンの一種です。 高値では甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)が疑われます。 低値では甲状腺機能低下症(クレチン病・橋本病など)が疑われます。 | |
TSH | TSHは甲状腺のホルモン分泌を促進させる甲状腺刺激ホルモンです。 高値を示す場合は、甲状腺機能低下症(クレチン病・橋本病など)の可能性があります。 低値を示す場合は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)の可能性があります。 | |
超音波検査 | 腹部超音波 | 超音波を使用し、臓器の状態を調べる検査です。対象となる主な臓器は、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓で、腫瘤や結石などの有無・大きさなどを調べることができます。 |
頸動脈超音波 | 頚動脈は、心臓から脳に血液を送る血管です。ここに血栓があると、脳梗塞の原因になる場合があります。また、動脈硬化の好発部位であり、早期から変化が見られるため、脳や心臓の動脈硬化の進行状況の推測に役立ちます。 | |
心電図 | 心電図 | 心臓の状態を調べます。不整脈、心肥大、心筋梗塞、狭心症などの診断に役立ちます。 |
心機能 | BNP | 心負荷の増減に伴って変動するため、心不全の発見・診断に役立ちます。高値を示す場合、心不全が疑われます。ただし、BNPは腎機能低下でも高値をとるため、腎臓の悪い人の場合は、正しい結果がでません。 |
上部消化管 | 胃部X線 | バリウムを飲み、発泡剤で胃を膨らませてからX線撮影を行います。 |
胃部内視鏡 | 食道がん、逆流性食道炎、胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃ポリープ、十二指腸潰瘍などの病気の発見に有用です。 | |
胸部検査 | 胸部X線 | レントゲン撮影で肺、心臓、大動脈、脊柱などの状態を調べる検査です。肺がん、肺結核、肺炎、気管支炎、肺気腫、心肥大、胸部大動脈瘤などの発見に有用です。 |
肺CT | X線とコンピュータを使い、輪切りの画像を映し出す検査です。胸部X線だけでは発見が難しい微細な病気も早期発見することができます。 | |
レディース | 乳房超音波 | 超音波を当て、乳房組織を調べる検査です。 乳腺密度の濃い若年層にも向いており、マンモグラフィだけでは正確な判断がしにくい、乳腺の中に埋もれたしこりを検出することができます。 |
マンモグラフィ | X線を用いて、乳房内部を撮影する検査です。触診ではわからない腫瘍の有無や形状、石灰化の有無などが診断できます。乳がん罹患率が、近年急上昇しています。無症状の場合でも、乳がんが見つかります。 | |
婦人科診察・細胞診 | 子宮や膣の粘膜から細胞を採取・顕微鏡で観察する検査です。早期の子宮頸がんの早期発見に役立ちます。近年、若年層でも罹患率が上昇しています。無症状の場合でも子宮がんが見つかる場合があります。 | |
ヒトパピローマウイルス | ヒトパピローマウイルスに感染すると、子宮頸がんが発生すると考えられています。子宮頸部細胞診と併せて受診することにより早期発見につながります。 | |
経膣超音波 | 棒状(親指大の太さ)のプロープを膣内に挿入して子宮・両側卵巣の状態や異常の有無を調べます。 |
各年代の割合 | 総合判定の割合(40代).pdf |
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総合判定の割合(50代).pdf | |
総合判定の割合(60代).pdf | |
各性別の割合 | 総合判定の割合(女性).pdf |
総合判定の割合(男性).pdf | |
受診者全体の割合 | 総合判定の割合(全体).pdf |