手術部門(アットホームな雰囲気作りで優しく患者さんを支えます)
手術前は緊張する患者さんが多いですが、事前に手術部の看護師と面談することで自然と心配な気持ちが和らぎます。当院の手術スタッフはアットホームな雰囲気作りを心がけております。安心していただけるように入室から退室までお声かけしながら皆様を支えます。
手術は術前に3D-MRmammmographyと造影CTを行うことで乳がんの拡がりの程度を精密に診断し切除範囲を決めます。さらに患者さん個々の乳房の大きさや乳腺濃度を考慮し手術方法を決定します。同じ切除量でも乳房の大きさや乳腺濃度により術後の整容性が大きく変わることを報告しております(Shiina N, Sakakibara M et al. Europian journal of Surgical Oncology.2016. 下図参照)。これら術前の評価により乳がんの根治性と乳房の整容性を高いレベルで調和できるように努力しております。
現在、当科では乳がんの約6割の症例で乳房温存療法が選択されますが、乳房温存療法では根治性や整容性の担保が難しいと診断する場合は乳房切除を勧めます。乳房再建も行っており、当院では乳房切除の際のティッシューエキスパンダーの挿入とインプラントを用いた乳房再建を行っております。自家組織再建は連携する施設をご紹介させていただいております。