診療科・部門紹介

薬剤部

薬剤部では、医薬品の適正かつ安全使用を原点に、内服薬・注射薬・外用薬などすべての医薬品に対して、医師の処方せんに基づき調剤や製剤を行っています。また、チーム医療の一員として、医療安全対策・ICT(感染対策チーム)・NST(栄養サポートチーム)活動などに参加しています。
スタッフ
常勤薬剤師:9名    助手:2名
自動錠剤分包機
主な業務
●調剤業務
処方箋に記載された薬の種類・飲み方・量・飲み合わせなど、必ず2人でチェックして調剤します。錠剤が飲めない患者様のために、錠剤を粉砕する作業も行います。調剤業務は調剤過誤防止を最優先にしたシステムで運用されています。内服薬は一部の薬を除き、ほぼすべて自動錠剤分包機で一包化しています。一包化する際に患者様の氏名が印字されるので、他の患者様へ誤って投与されてしまうことが避けられるようになっています。
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内服薬監査
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散剤分包機写真
●注射業務
注射処方箋に基づき、個別に薬剤を取り揃え、鑑査を経て供給しています。
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■注射無菌調製業務
クリーンベンチ内で中心静脈栄養輸液(TPN)の調製を行っています。
また、安全キャビネットにて抗癌剤の調製を行っています。
無菌的に調製することで感染症の予防対策や医薬品の安全使用が可能になります。
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TPN調剤
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抗癌剤調整
●製剤業務
治療上必要であるが市販されていない特殊な薬品を製剤しています。
外用薬・点眼薬・その他の無菌製剤を行っています。

●TDM(治療薬物モニタリング)業務
一部の抗菌薬において、初期投与設計のシミュレーションを行い、適正な薬物療法が行えるようサポートしています。

●薬剤管理指導業務
薬を安心かつ安全に正しく服用していただくために、患者様に直接、薬の働き・効果・飲み方・副作用などの服薬指導を行っています。
また、病棟にある与薬カートへの個別配薬や病棟スタッフへの情報提供等を行っています。

●DI(医薬品情報)業務
医薬品情報の収集・供給・管理を行っています。
院内への情報提供として、DIニュースの発行・メール連絡を行っています。院内の電子掲示板からも閲覧可能となっています。
また、医師・看護師などからの問い合わせに対応しています。

●医薬品管理業務
約1,000種類の医薬品の発注・在庫管理・納品検収・帳簿管理など、滞りなく薬を届けるための管理を行っています。

●定数配置薬の管理業務
病棟・外来・手術室・健診部など、各部署にあった医薬品や消毒薬を配置しています。
週に3回、各部署と協力して、期限や数量の確認・補充を行っています。

●持参薬鑑別業務
持参薬とは、患者様が入院時にお持ちになった普段服用・使用しているお薬のことです。
入院する又は入院している患者様の持参薬について鑑別を行い、医師が服用継続指示を出すサポートを行っています。
鑑別の際はお薬手帳を確認しながら行いますので、お薬手帳を持ち、常に最新の服用薬剤の情報に更新していただけると、スムーズに現在の服用薬剤が把握できます。ご協力をお願いします。

●リスクマネジメント業務
定期的にミーティングを行い、各業務を見直し、直接的・間接的にリスクを軽減するべくリスクコントロールを行っています。
薬剤部で生じたヒヤリハットやインシデントについて記録・報告を行っており、定期的に内容の共有・検証を行い、防止に向けて注意すべき事項の再認識を図っています。
麻薬・毒薬・向精神薬の管理はもちろん、ハイリスク薬のリスト作成や名称の類似・類似包装など隣接配置の回避、注意事項・警告などの表示を行っています。

●外来関連業務
院外処方箋の鑑査を行っています。
当院では院外処方箋を発行し、院外の保険調剤薬局で薬を受け取っていただくことを原則としています。処方箋は医師によりオーダーされ、薬剤師による鑑査を経て、患者様に届きます。そのため、場合によっては時間がかかることもあります。ご了承下さい。
処方箋には適正使用の観点より、法律で有効期限が『発行日を含めて4日以内』と定められています。期限が切れてしまった場合は、期限切れの処方箋を病院の窓口にお持ちいただき、自費による再発行となります。休日や祝日も有効期限に含まれますのでご注意ください。
また、院外薬局からの問い合わせも受け付けて対応しています。

●院内における活動
院内における各種委員会への参加や糖尿病教室での講義など、様々な活動をしています。