(白内障手術)
白内障手術は最良の眼内レンズを用いた小切開創超音波手術です。患者様が眼鏡の掛け外しなく遠くから近くまでだいたい見えることを希望されて、患者様が白内障以外の眼底疾患やチン氏帯脆弱がない場合、選定療養の多焦点眼内レンズを入れることも可能ですので、主治医に相談してみて下さい。
(斜視手術)
16歳以上の斜視の患者様の手術を多く行っています(小児科年齢のお子様の手術は対応できません)。斜視とは、片方の眼の黄斑(網膜の中で1番視力の良い場所)と反対の眼の黄斑が同じ方向を向いていない状態です。小児期発症だと、片眼が弱視になることがあります。また視力は両眼とも正常に達したとしても、両眼視機能(立体感や遠近感)が育たないことがあります。眼鏡や手術で早めに眼位を正すことが望ましいです。後天性に発症した場合、つまり一度両眼視機能が確立してから斜視を発症すると、複視、眼精疲労、眼痛などの症状が出やすいです。また、多くの患者様の悩みは見た目に眼の位置がずれていることです。急性発症のときはまず頭蓋内疾患や内科疾患を除外することが大切です。
斜視手術では、人によって外眼筋の強弱があるので、例えば効き過ぎて内斜視を外斜視にしてしまっても仕方がないので、何度も斜視角を測り手術する筋と量を決めます。人から見た目線がまっすぐにすることは、ほとんどの場合可能です。そのまっすぐな眼の位置が長持ちするかどうかは両眼視機能によりますので、検査をすすめていくうちに分かります。
複視のある方は、複視が消えて両眼視機能が向上する場合が多いです。