診療科・部門紹介

整形外科

平成21年、日本整形外科学会からロコモティブシンドロームという新しい概念が提唱されました。これは運動器の障害(骨粗鬆症に伴う大腿骨頸部骨折、変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症など)のため将来要介護になりやすい状態のことです。このチェック、予防などに当院でも積極的に取り組みつつあります。

診療方針・特色

一般外傷について
骨粗鬆症に伴う骨折などの外傷に可及的早期に対応しています。特に寝たきりとなる原因の第2位とされている高齢者の骨折などに対して、積極的な手術治療を行っております。大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折または大腿骨転子部骨折)に対し当院で手術を行った症例の平均年齢は82歳、最高齢は100歳となっています。術後の後療法はリハビリテーション科で早期リハを行い、起立歩行を目標とします。平成29年7月から地域包括ケア病棟が開設され、術後リハを患者様自身のペースに合わせて行い在宅復帰を目指しています。在宅復帰が困難な患者様においてもケースワーカーが個々に親身に対応し施設入所などのお手伝いをしています。また地域包括ケア病棟では他の急性期病院で手術を受けた患者様の、術後リハも多く受け入れています。

関節疾患について
とくに高齢者の膝関節の変形性関節症に対して、保存的治療(予防医学を含む)を中心に行っています。外来通院にてヒアルロン酸関節内注入による治療では、良好な治療成績が科学的裏付けとともに海外の医学雑誌に掲載されております。手術治療としては人工股関節置換術を行っており、特に感染防御システムを導入しています。

整形外科
脊椎疾患について
腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどに対しては外来での保存的治療を中心に行っています。

骨折予防外来、骨粗鬆症教育入院について
 当院では大腿骨近位部骨折で入院した患者を対象に骨粗鬆症リエゾンサービス(以下OLSまたは骨折予防外来)を開始しております。OLSとは医師および他職種のメディカルスタッフが、連携しながら包括的に骨粗鬆症の改善および二次性骨折の予防を目的とした取り組みです。骨折後であっても骨粗鬆症の治療継続率が低く、二次性骨折を生じる症状が多いことから、患者とのかかわりを密にすることで、包括的にADL改善を期待しての取り組みです。現状では個別の患者に栄養指導とリハビリを行うことが中心ですが、いずれは市民講座開催、連携医療機関からのご紹介患者に対する骨密度測定を含む評価とOLSを提供する骨折予防外来確立を目指しています。また当院には日本骨粗鬆症学会認定骨粗鬆症マネージャーが在籍しています。骨粗鬆症教育入院プログラムでは骨塩定量検査などによる現状の評価を行い、骨粗鬆症マネージャーを中心にリハビリ、指導(栄養、薬剤)を提供させていただいております。
整形外科医師

小林 幸平

■副院長、整形外科主任部長、地域医療連携室長、医療安全管理部門室長、リハビリテーション科主任部長
■関節外科
■医学博士、日本専門医機構認定整形外科専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会会員、日本骨粗鬆症学会会員、日本リハビリテーション医学会会員
平成01年/千葉大卒 同整形外科学教室入局
平成02年-06年/社会保険船橋中央病院、国立横浜東病院、千葉県立佐原病院、熊谷総合病院、千葉県立東金病院、千葉大学麻酔科
平成07年/千葉大学整形外科
平成09-11年/University of California, San Diego, Dept. of Orthopaedics, Research fellow
平成13年/当院就職

林 謙二

■整形外科全般、筋電図
■医学博士、義肢装具適合判定医
昭和50年/千葉大卒 同整形外科
昭和51年/千葉労災病院
昭和57年/同大学院卒、千葉労災病院
平成01年/国立精神神経センター国府台病院
平成11年/医療法人親月会
平成20年/当院就職

受付時間・診療日

整形外科
受付時間
午前8:25~11:00予約のみ
午後13:30~15:30××××予約のみ×
【金】午前、午後とも完全予約制の外来です。(一般外来は休診です)
※検査結果説明を希望される患者様は、金曜日を除く午前中にご受診ください。