針生検とは
乳房腫瘍が良性腫瘍か乳がんであるかの確定診断に用いられます。また得られた検体の詳細な病理検査により乳がんの特性を調べることができ、乳がん治療の方針決定に必要です。精度が高い検査ですが、乳がんの可能性を否定できない良性判定となることもあり、その場合は厳重な経過観察か、もしくは摘出生検(手術)をお勧めすることになります。
実際には、乳房の一部に局所麻酔の注射を行い、その後皮膚に2-3㎜の切開を行います。次に約2mmの太さの生検針を挿入し腫瘍の一部を切り抜きます。一つの腫瘍に対し数か所生検を繰り返し、検査は終了です。およそ10分程度の検査です。検査後は血腫という血のかたまりが出来る可能性があるため当日の「飲酒」「運動」「入浴」は避けていただきます。検査後、皮下出血斑が見られますが、数週間後には消失します。
(針生検には確実性、安全性の高い国内製品(タスク社製)を採用)